伊勢湾フェリー廃止へ

3年前、関西からの帰りに乗ったことが思い出されます。

三重県鳥羽市と愛知県田原市伊良湖を結ぶカーフェリーを運航する「伊勢湾フェリー」は24日、経営難などで同航路を9月末で廃止すると発表し、国土交通省中部運輸局に届けた。会社も清算する方針で、半世紀近く続いた伊勢湾口の横断海路が幕を下ろす。
同社は1964年の設立で、同年から鳥羽−伊良湖間の運航を始めた。現在は通常8往復しており、両港を55分で結んでいる。
同社によると、伊勢湾岸自動車道の開通区間延伸に伴い、利用客が減少。ピークだった1994年度の約1,158,000人から、2008年度には約455,000人へ減少。昨春から高速道路の休日割引制度が始まり、2009年度は前年度比24%減の346,000人と落ち込む見込みという。
近年は燃油費も高騰。2007〜2009年度はそれぞれ単年度で1億1000万〜1億7000万円の損失となり、累積債務も2010年3月末で21億9000万円に上る。
福武章夫社長は記者会見で「高速道路の割引が大きく影響した」と廃止理由を述べた。
(2010年3月25日=CHUNICHI Web)