光ファイバー伸び悩み

NTTは13日、2010年度末までに2000万件の加入をめざしていた光ファイバー通信回線「フレッツ光」の普及目標を断念すると発表した。昨年後半からの景気後退で加入の純増数が頭打ちとなった。記者会見した三浦惺社長は「2000万件は10年度以降、早期に達成する」とだけ述べ、達成する期限については明言しなかった。
フレッツ光は毎秒最大100Mbpsの高速インターネットを売りに2001年にサービスを始めた。今年3月末までの累計加入者数は1113万件。年間の純増数は250万件を下回っており、残り2年での2000万件達成は困難になっていた。当面「経済状況の悪化で今年度の見通しも立たない。新たな目標は立てないことにした」(三浦社長)という。
三浦社長は純増数が頭打ちとなっている理由について、「1000万件を超えてある程度利用者に浸透した。また消費マインドの落ち込みや住宅着工減も影響した」と説明した。ただ、値下げについては「現時点で考えていない」とした。
(NIKKEI NET)