モバイルSuica入金額制限
2007年11月9日の日記の続編です。「日本クレジット産業協会の調査によれば、2005年中のクレジットカードの不正使用による被害額は、2000年のピーク時に比べ半減しているものの、それでも判明分だけでも約150億円に上り、中でもスキミング等による偽造クレジットカードの不正使用による被害がその50%以上を占めている(2006年9月6日=国民生活センター)」そうですから、クレジットカード会社にとっては、事業計画に織込み済といったところでしょう。
電子マネーの不正利用が発覚した会員制サービス「モバイルSuica」を巡り、JR東日本は29日から、1日当たりのチャージ(入金)総額を4万円に制限することを明らかにした。これまでは入金の上限が定められておらず、多額の被害が多発していた。
JR東日本によると、これまでも1回の入金総額は2万円に制限していたが、1日の入金総額や回数には制限がなかった。29日以降は1日4万円が上限となるが、会員登録から一定期間、正常な利用が確認された場合は、4万円以上の入金も可能にする。上限解除までの期間や解除後の上限額については、個々の会員の利用状況によって設定する方針という。
モバイルSuicaをめぐっては会員登録時の本人確認が甘く、他人になりすまして電子マネーを使う不正利用が多発。被害額は1000万円を超えていたが、最近は被害は減少しているという。
(2007年11月29日=毎日jp)
<参考>クレジットカード不正使用被害の発生状況(日本クレジット産業協会)
期間 | 被害額 | うち偽造カード被害額 | 同構成比 | うちその他被害額 | 同構成比 | |||||
1997年 | 188.0億円 | 12.0億円 | 6.4% | 176.0億円 | 93.6% | |||||
1998年 | 216.0億円 | 28.0億円 | 13.0% | 188.0億円 | 87.0% | |||||
1999年 | 271.7億円 | 91.0億円 | 33.5% | 180.7億円 | 66.5% | |||||
2000年 | 308.7億円 | 140.2億円 | 45.4% | 168.5億円 | 54.6% | |||||
2001年 | 275.7億円 | 146.4億円 | 53.1% | 129.3億円 | 46.9% | |||||
2002年 | 291.4億円 | 165.0億円 | 56.6% | 126.4億円 | 43.4% | |||||
2003年 | 271.8億円 | 164.4億円 | 60.5% | 107.4億円 | 39.5% | |||||
2004年 | 186.4億円 | 105.6億円 | 56.7% | 80.8億円 | 43.3% | |||||
2005年 | 150.4億円 | 83.4億円 | 55.5% | 67.0億円 | 44.5% | |||||
2006年 | 105.3億円 | 45.6億円 | 43.3% | 59.7億円 | 56.7% |