淡路島で震度6弱

13日午前5時33分ごろ、兵庫県淡路島付近を震源とする強い地震があり、兵庫県淡路市震度6弱、同県南あわじ市震度5強近畿地方を中心に中部から九州の広い地域で震度5弱〜1の揺れを観測した。気象庁によると、震源の深さは約15キロで、地震の規模を示すマグニチュード(M)は6・3と推定。1995年1月17日の阪神大震災(M7・3)以降、この地域で発生した地震としては最大となった。

 近畿地方震度6弱を観測したのも阪神大震災以来。午後1時現在、最大で震度3を含む震度1以上の余震が11回発生している。大阪管区気象台は「震度5弱程度の余震に1週間程度は警戒が必要」と呼びかけた。

 同気象台によると、今回の地震は地殻内の活断層で発生し、震源阪神大震災を引き起こした野島断層など断層帯の南端に位置。阪神大震災は主に断層が平面的にずれ動く「横ずれ断層型」だったが、今回は東西に押し合う力が働いて縦にずれる「逆断層型」だった。東日本大震災の影響は分からないという。海面変動は観測されておらず、津波の恐れはないとしている。

 気象庁は今回、高層ビルなどがゆっくり揺れる長周期地震動が発生し、淡路島での揺れは小さい方から2番目の「階級2」だったと発表した。長周期地震動の観測情報は先月28日から公表し、階級2の観測は初めて。
(2013年4月13日=毎日jp