製造時の傷でしょうか。

JR東海は19日、18日に運行した東海道新幹線の床下の部品が走行中に脱落するトラブルが発生したと発表した。同日夕に大阪府摂津市内の検査車両場で部品がなくなっていることが分かった。乗客にけがはなく、運行に影響はなかった。

 同社によると18日午後4時半ごろ、東京発新大阪行きひかり515号が新大阪駅に到着した際、異常を示す表示灯が点灯。その後の検査で車体下部のモーターの駆動を車軸に伝えるアルミ合金製の「歯車箱」の一部の脱落が確認されたという。

 この歯車箱は昨年11月に交換したばかりで、16日の定期点検でも異常はなかったという。部品はその後の巡回で新大阪駅大阪府高槻市の線路内で発見、回収された。

 同社管内で新幹線の歯車箱の脱落は平成11(1999)年11月以来で、同社は「極めて珍しいトラブル」としており、詳しい原因を調べている。

(4月19日=MSN産経)

東京発新大阪行きひかり515号(16両編成)で18日、車体下部にある歯車を覆う「歯車箱」の部品の一部が脱落した問題で、JR東海は23日、脱落した部品が歯車の隙間に入り込み、接触した歯車箱自体を破壊していたとの調査結果を発表した。

 JR東海によると、脱落したのは「コロ」と呼ばれる車軸の回転の摩擦を軽減するための部品。鉄製の高さ約2センチで、1つの歯車箱に30個取り付けられているが、ほぼ全てが脱落していた。コロを固定する保持器と呼ばれる機器に何らかの異常が生じたことが原因とみられる。保持器は、大阪市内の精密機器メーカーが平成20年4月に製造していた。

 JR東海は、同社が同時期に製造した保持器計200個を全て取り換えるなどの対策を取る予定。
(4月23日=MSN産経)