鉄道の復旧

JR貨物陸前山下石巻港が復旧しました。

JR貨物は9日、東日本大震災で休止していた石巻港駅宮城県石巻市)の利用を始め、仙石貨物支線の鉄道輸送を再開した。石巻港−仙台貨物ターミナル(仙台市宮城野区)間で1日3往復運行し、石巻市宮城県女川町で発生した震災がれきや、日本製紙石巻工場の製品を運ぶ。
 石巻港駅であった再開式には関係者約60人が出席し、JR貨物の惟村正弘総括執行役員が「鉄道輸送の再開で地域の復旧復興に役立ちたい」とあいさつした。がれきと紙製品のコンテナ50個を積んだ一番列車が午前10時55分に出発した。
 貨物支線は仙石線陸前山下駅から分岐し、石巻港駅までの約1.8キロ。震災前は1日7往復で、紙製品を中心に年間50万トンを輸送していたが、震災で石巻港駅が全壊するなどした。
 今後は日本製紙石巻工場の構内まで通っていた専用線も復旧させ、来年3月までに震災前と同じ運行体制に戻す方針。



(10月10日=河北新報