[]内部・八王子線に関する近鉄の考え方

「補助がないなら廃止します」ということのようです。

内部・八王子線三重県四日市市)は、年間ご利用者数がピーク時(昭和45年度)の722万人から、平成23年度は363万人と半減し、収支面において大変厳しい状況で、恒常的に赤字となっております。
当社では、これまでワンマン運転化や駅員の無配置化など、様々な経営改善に努めてまいりましたが、赤字の解消には程遠く、近年も毎年3億円弱の赤字が続いており、このままの形態で内部・八王子線を存続することは困難であるとの判断に至りました。
当社では、内部・八王子線が沿線地域の移動手段のひとつとしてご利用いただいていることに鑑み、内部・八王子線の輸送機能を可能な限り今後も維持してまいりたいと考えております。
このような現状を踏まえ、この路線の赤字発生を最小限にして持続可能な仕組みとするために、輸送形態の抜本的な見直しが必要と考え、その具体策として、現在の軌道をバス専用道として再整備し、「バス高速輸送システム(BRT)」として運行することを四日市市様にご提案しています。当社では、周辺道路と切り離してバス輸送を行うことにより、現在の内部・八王子線が有する輸送力を確保できるものと考えております。
なお、この「バス高速輸送システム(BRT)」を導入し、路線の赤字を縮減するためには、地方交通の維持・再生を目的とした公的補助をお願いしたいと考えております。
当社では、四日市市様に対して、当社の提案をご検討いただき、来年夏までに今後の方針を固めていただくよう、お願いしております。
(2012年8月24日=近鉄