仙台空港鉄道、全線復旧

仙台空港アクセス線は1日朝、東日本大震災で被災し、運休していた美田園〜仙台空港駅間(3.3km)で運行を始め、全線での営業運転を再開した。
津波で1階が完全に水没した仙台空港駅では同日6時22分、震災から204日ぶりとなる始発列車が出発した。その後、仙台駅からの列車が続々と仙台空港駅に到着し、旅行カバンなどを抱えた乗客が、次々とホームに降り立った。
アクセス線は7月23日、仙台〜美田園駅間で部分開通した。運行本数は震災前の約7割に抑えられていた。全線開通により震災前と同様、快速2往復を含む1日40往復の運行本数を回復した。
仙台空港鉄道は、仙台空港駅1階にあった運輸指令室、信号通信機器室などを2階に移設したほか、架線や架線柱などを交換するなどの復旧作業を進めてきた。復旧費用は約30億円。
(2011年10月1日=KOLnet)