JR東日本、小田急、西武、相鉄でも不正乗車

6月10日の日記の続編?です。調べたら、他にも出てきたようです。これだけなのかは疑問ですね。

JR東日本の各地の駅などに勤務する社員31人が、社員に提供される「職務乗車証」などを悪用し、キセル乗車をしていたことが、関係者への取材でわかった。防止システムを解除する不正乗車が4月以降、全国の鉄道会社で相次いで発覚し、全社規模で社内調査をしていた。
JR東日本は21日午後、国土交通省関東運輸局に報告するとともに、発表する。
関係者によると、不正は定期券の入場記録を消去する手口で行われていた。社員に提供され、JR東日本の路線で自由に乗降できる「職務乗車証」を使って下車し、他社線の運賃支払いを免れるキセル乗車を繰り返していた。長期間に及ぶなど悪質な数人は解雇したという。
この問題では、国土交通省が4月、全国すべての鉄道事業者に対し、法令順守を求める通達を出すとともに、不正があれば調査結果を報告するよう要求。計85人がかかわったJR東海など全国の鉄道会社で発覚が相次いでいる。
(2010年7月21日=asahi.com

小田急でも見つかったようです。

小田急電鉄のアルバイトの男子大学生が、不正乗車防止システムを解除した定期券を使い、キセル乗車を繰り返していたことが分かった。
小田急によると、大学生は5月2日、駅の窓口で改札補助をしていた別のアルバイト学生に依頼し、通学定期券の不正乗車防止システムを解除。6月10日までの間、キセル乗車をし、他社線の運賃最大9,600円を払わなかった。発覚後、大学生との契約は打ち切り、今月16日に国土交通省関東運輸局に報告した。
小田急では、定期券を持つ社員約1,300人についても調べたが、不正乗車はなかったという。
(2010年7月21日=asahi.com

他には、西武と相鉄が上がっています。

全国の鉄道各社で社員による不正乗車が相次いでいる問題に絡み、西武鉄道相模鉄道は11日、調査結果を国土交通省関東運輸局に報告した。両社によると不正乗車防止システムを解除した定期券を使い、西武では19人が本来払うべき運賃を免れるキセル乗車などをしていた。相鉄でも新たに12人の不正が判明した。
不正乗車防止システムは、乗客が自動改札機を通過する際、入場記録がないと改札機の扉が閉まる仕組み。入場記録のミスや人身事故などでの振り替え乗車の際には駅に設置された端末で解除できる。発覚した不正では、主に磁気定期券を使用。システムを熟知した鉄道会社の社員が悪用していた。
西武によると、社員29人が業務外でシステムを解除していた。うち駅員17人と車掌2人の19人がJRなど他社の路線で不正乗車をしており、総額は計約155万円にのぼる。悪用した定期券は磁気15人、IC4人。3年間で107万円を不正受給した社員もいた。同社は通勤費用を全額支給しており、19人の大半は「小遣い稼ぎでやった」と動機を説明したという。他にシステム解除に協力した社員が7人おり、同社は36人を処分する方針。
相鉄では、新たな不正は運転士や車掌、駅係員ら計12人。4月に男性車掌=懲戒解雇=のキセルが発覚した後、通勤費用を支給している社員549人の定期券を調査して分かったという。12人とも「キセル乗車はしていない」と説明。同社は「記録がなく、実際にキセルをしていたかは確認できない」としているが、12人は同システムの解除をしていた。
両社とも、不正乗車した社員は後輩の駅係員に頼んだり、自分で端末を操作したりして、定期券の更新のたびにシステムを解除する設定をしていた。「不正を手伝った社員も含め、社内規定にのっとって処分する」としている。
関東運輸局によると、管内の50社に調査を指示。現在までに西武、相鉄以外から不正の報告はないという。
(2010年5月11日=asahi.com