223系でブレーキハンドル折損

2008年1月21日に発生したF-2の操縦桿折損事故を思い出しました。

9日14時頃、JR琵琶湖線篠原駅で、米原網干行き普通電車(8両編成)の運転士が、発車のためブレーキレバーを手前に引いて緩めたところ、鉄製のレバーが根元から折れた。電車は20km/hで走り始めていたが、運転士は根元近くの突起をつかんでブレーキを作動させ、電車を停止させた。JR西日本は同駅でこの電車の運転を取りやめ、原因を調べている。乗客約150人にけがはなく、後続の電車に乗り換えた。
JR西日本によると、この車両は「223系」と呼ばれ、1997年3月の製造。ブレーキレバーは長さ約15cm、直径約2cm。19日朝の点検では異状は見つからなかったという。同社は「非常に珍しいケース」としている。20日朝の始発までに、同型のブレーキレバーを備えた車両計約1,100両を緊急点検する。
運転席には「直通予備ブレーキ」と呼ばれる臨時ブレーキや、「非常引きスイッチ」(非常ブレーキ)など別のブレーキが複数あり、通常のブレーキが壊れた場合も、安全性は確保されているという。
(2010年5月20日asahi.com