KIX、APUの使用時間を短縮

航空機もアイドリングストップ―。関西国際空港会社はこのほど、航空機が排出するCO2を削減するため、エンジンを始動させる際などに必要な「補助動力装置」(APU)の使用時間をこれまでの30分から15分に制限した。
15分は国内の空港で最短で、世界でもトップクラス。関空会社によると、年間のCO2排出量を一般家庭の約1,450世帯に当たる約7,500t削減する計画だ。
関空会社によると、APUは、主エンジンを始動させるための圧縮空気を発生させたり、機内で使用する電力を供給したりするが、ジェット燃料を使うため大量のCO2を排出する。
同社は1月、空港の利用条件などを定める「航空路誌」の内容を変更し、乗り入れている約50社にAPUの制限を通知。駐機場に埋設されている電力・空調供給装置(GPU)を使ってもらい、APUの始動は出発の15分前からとした。
(2010年4月7日=京都新聞