JAL、貨物専用機事業から撤退へ

沖縄に貨物ハブを作ったANAとは対照的ですね。

会社更生手続き中の日本航空は25日、10月末をめどに貨物専用機事業から撤退すると発表した。不採算だった貨物部門は、旅客機内の荷物スペースを使った輸送に特化し、国際貨物の事業規模は従来の3/4に縮小する。機体売却などに伴う新たな損失が出る可能性もある。
日本航空は大型機7機、中型機3機の貨物専用機を国際線21路線で運航している。不況による荷動きの停滞に加え、燃費の悪い大型機を使う専用機事業が足を引っ張り、2008年度の貨物事業は240億円の赤字。早期再生のためには黒字の貨物スペースに絞った運航が必要と判断した。
貨物事業の連結人員は約3,000人で、専用機の撤退に伴って同程度の人員削減の可能性があるという。貨物事業は2011年度以降の黒字化を目指すとしている。
日本航空日本郵船との航空貨物事業の統合を目指していたが、日本航空が経営破綻したため交渉が暗礁に乗り上げ、破談になった。
(2010年3月26日=asahi.com