徳島で高速バスが休止

徳島バスは23日、高速バス路線のうち、徳島〜学園都市(神戸市)線と、徳島〜奈良(天理市)線の2路線を3月末で休止すると発表した。休止期間は当面1年間。「1,000円高速」で利用者が急減したためで、同社は「これ以上の減収は耐えられない」と話している。
また、徳島県内の一部の路線バスについても9月末で廃止することを決めた。同社は「路線バスは廃止路線以外も含めてすべて赤字。高速バスの収益で運行を続けているが、限界に達した」と話している。
学園都市線明石海峡大橋が開通した1998年4月に運行開始。2008年度は9往復で約52,000人が利用したが、2009年に入り、1,000円高速の影響で利用客が減少。2009年度は1月末時点で、前年同期比18%の減少となっている。奈良線は2006年6月の運行開始。2008年度の利用客は1往復約7,000人だったが、今年度は25%を超える減少となった。
(2010年2月24日=NIKKEI NET)