フェリーが横転、座礁

傾いたときに、荷物が動いてしまったのでしょうか。

13日5時20分頃、東京から鹿児島・志布志港に向かうフェリー「ありあけ」(7,910t、松元浩人船長)から、三重県熊野市沖南方約40kmで「船体が急激に傾斜しているので救助してほしい」と118番通報があった。海上保安庁のヘリコプターや巡視船で乗客7人と乗員21人の全員を救助した。乗客のうち東京都調布市の男性(70歳)が頭を打ったほか、乗組員(42歳)も軽いけがをした。
同海保や運航する「マルエーフェリー」によると、船は5時前、約4mの横波を受けて一気に22度傾いた。船体を回復するため、最低限の運航要員7人で運航を続けたが、徐々に傾きが大きくなった。トラックや乗用車など38台、車台44両、コンテナ約150個を含む積み荷計約3,300tが崩れて傾いたとみられる。最初に傾いた時、船は自動操舵中だったという。
同船は12日17時に東京・有明埠頭を出港し、13日21時40分に志布志港に到着し、その後、奄美大島を経由し、14日19時に那覇に着く予定だった。
津地方気象台によると、三重県南部では12日午前から、波と風が強い状況が続いており、当時も強風、波浪注意報が出ていた。現場付近では、東または北東からの強い風が吹き、5mほどの波があるという。
(2009年11月13日=asahi.com