WILLCOM、XGPは東京都心限定で

既にeMOBILEが、かなり広い範囲でHSPA+(下り最大21Mbps)サービスを始めている以上、東京都心限定で始める意味はないでしょう。強いて言うなら、総務省対策でしょうか。

ウィルコムは、10月から始める高速無線「XGP(次世代PHS)」のサービス対象地域を当面東京都心部に限定する。従来、同時に始める予定だった大阪、名古屋への展開は遅らせ、都内での加入端末数も限定する。同社は24日にも私的整理の1つで第三者機関が仲介する事業再生ADR(裁判外紛争解決)手続きに入る方針で、基地局設置など必要な投資が遅れていた。ただサービス開始時期は10月として延期せず、事業の柱に育てることを目指す。
XGPは最大通信速度が20Mbpsと現行PHSの20倍以上。ウィルコムは4月から東京都心の一部地域で試験サービスを行っている。本サービスには予定通り移行するが、加入端末は1500台に限定し、希望者に無償で貸与する。月額4000円前後と想定されるデータ通信料も今年度いっぱいは無料とする見込みだ。
(2009年9月20日=NIKKEI NET)