乗鞍バスターミナルで熊が暴れる

現場はここですね。

19日14時半頃、乗鞍スカイライン終点の「ひだ丹生川乗鞍バスターミナル」で、観光客ら男女9人がクマに襲われた。うち4人が顔をかまれたり足の骨を折るなどして重傷、残る5人も顔や手などをひっかかれて軽傷を負い、病院に搬送された。
クマは約3時間半後、ターミナルの建物内で、県警の要請を受けた地元猟友会員に射殺された。体長約130cm、体高約80cmで、4〜5歳以上の雄のツキノワグマとみられる。
県警高山署によるとクマは最初、ターミナル近くの魔王岳の登山道入り口で観光客を襲い、救助しようとした乗鞍環境パトロール隊員や旅館関係者にも、登山道や駐車場で馬乗りになるなどした。
さらにクマはレストランなどが入る建物に入り、観光客らを次々と襲ったが、ターミナル従業員が消火器を噴射して土産物コーナーに追い込み、シャッターを下ろして閉じ込めた。その後、観光客が避難した後にシャッターのすき間から猟友会員3人が射殺した。目撃者によるとクマの侵入当時、建物内には観光客ら数十人がいた。
現場は畳平と呼ばれる乗鞍山頂に近い標高2,702mの観光地。高山市丹生川支所は20日、他にクマがいないか確認するため乗鞍スカイラインを一時的に全面通行止めにする。
(2009年9月19日=毎日.jp)