WILLCOM、私的整理へ

2002年3月には、KDDIがDDI-Pocketに対する約200億円の債権を放棄しています。その後、2004年10月にカーライル・グループが2,200億円で買収したのですが、投資は回収できなかったようですね。
経済産業省によると、私的整理のメリットとして、簡易・迅速性、秘匿性を上げていますが、本件はいずれも該当しないでしょうね。単なるリスケジューリングだけなのかも気になります。

WILLCOMが、三菱東京UFJ銀行など取引金融機関に約1000億円の債務の返済期限延長を求める方向で最終調整に入ったことが18日、明らかになった。私的整理の1つで第三者機関が仲介する事業再生ADR（裁判外紛争解決）手続きに入る方針を主力銀行などに伝えた。約450万人の加入者がいるPHSサービスを継続しながら、経営再建を目指す。
債務の減免や貸出債権の一部を株式に振り替える「デット・エクイティ・スワップ」には踏み込まないもよう。政府の認定を受けた第三者機関「事業再生実務家協会」の事前審査を経て、来週にも正式な手続きに入る見通しだ。
（2009年9月19日＝NIKKEI NET）