札沼線、一部電化

先の方の鉄道としての役割を終えた区間をどうするのかも議題にあがりそうです。

JR北海道は本年度から、学園都市線(桑園〜新十津川)の桑園〜あいの里公園間の15.1kmの電化に着手する。完成には数年かかる見通し。同線の札幌近郊区間は沿線人口増で利用者が増えており、電化により、列車の高速化や騒音低減を図る。
同社などによると、総事業費は35億円で、うち7億円が国費、残りを同社と地元自治体で負担する。国費分は本年度の国の補正予算案に計上された。電化により、既存のディーゼル列車よりも加速性能が向上、燃料費や車両の補修費の低減も見込めるという。将来は、あいの里公園北海道医療大学間(13.8km)も電化を検討する。
同線は全76.5kmが非電化区間。近年の札幌近郊での人口増に伴い、札幌〜石狩当別間の利用者は一日23,800人(2008年度)と10年間で2割増加。通勤・通学ラッシュが深刻となったため、2000年に八軒〜あいの里教育大間を複線化し、列車運行本数を増やした。ただ、ディーゼル車の老朽化が著しく、騒音や排ガスの問題もあり、電化が課題となっていた。
同社の電化率は全道で17.5%で、電化は2003年の宗谷本線の旭川〜北旭川間の5.7km以来となる。
(2009年5月15日=北海道新聞