伊丹空港で滑走路に誤進入

20日9時20分頃、伊丹空港で、仙台発伊丹行きJEX2200便(DC9-81型、乗員乗客167人)がB滑走路に着陸しようとしたところ、地上待機していた羽田行きANA18便(B777-200型、乗客乗員407人)がB滑走路に進入、JEX機は管制官の指示で着陸を取りやめた。機体の損壊や怪我人はなかった。国土交通省は重大なトラブルとみて、運輸安全委員会の調査官3人を伊丹空港に派遣した。
国土交通省によると、管制官全日空機にB滑走路手前で待機するよう指示していた。9時20分頃、管制官がJEX機にB滑走路進入継続を指示。だが1分後にANA機がB滑走路に進入したため、管制官は約7km離れた上空を飛行中のJEX機に、着陸を取りやめ上昇するよう指示した。JEX機は13分後に無事着陸した。
ANA広報室によると、全日空機の男性機長は飛行時間10,115時間のベテラン。
伊丹空港では2007年10月にも、着陸しようとしたANA機と離陸しようとしたJAL機が、管制官ANA機機長のミスから滑走路上で接近するトラブルが起きている。
(2009年3月20日毎日jp

<2010年11月26日追記>
色々な要素が絡み合っていたようです。

大阪空港で昨年3月、全日空機が管制官の許可を得ず滑走路に進入したトラブルで、運輸安全委員会は26日、便名が似ている別の旅客機に出された許可を全日空機が誤認し、2機がほぼ同時に復唱したことで操縦士や管制官も誤認に気付かなかったことが原因とする調査報告書をまとめた。
トラブルは昨年3月20日に発生。大阪発羽田行きのANA18便が離陸のためB滑走路に進入し、着陸しようとしていた仙台発のJEX2200便が直前で着陸を取りやめた。両機の距離は約5kmだった。
当時、ANA181便が離陸のため管制官の許可を受けA滑走路に進入。管制官の181便に呼び掛けた「ワン・エイト・ワン」を、18便の操縦士が「ワン・エイト」と聞き間違え、181便への滑走路への進入許可を自機への許可と誤認したという。
18便の操縦士は進入許可を管制官に復唱していたが、181便が同時に復唱したため混信、管制官は181便の復唱だけを明確に聞き取れたため、誤りに気付かなかった。
(2010年11月26日=CHUNICHI Web)