地域WiMAXの免許に40社

今さら、数Mbpsのためのシステムを作ってどうするのでしょうか?

総務省は2008年4月11日,「地域WiMAX」の無線局免許を申請した事業者を発表した。申請したのは全40社で,東北インテリジェント通信以外はすべてCATV事業者となった。事業者名は総務省のWebサイトで公表されている。
総務省は3月3日から4月7日まで第1回目の免許申請を受け付けていた。
WiMAXは高速無線通信技術。地域WiMAXは,WiMAX技術を「固定系地域バンド」と呼ばれる2.5GHz帯の10MHz幅で地域ごとに利用するもので,世界的に見ても初となる試み。現時点では10MHz幅で最大数Mbpsの実効速度を期待できる。
地域WiMAXはモバイル・インターネットのほか,デジタル・デバイド解消や地方自治体向けの公共サービスといった用途での利用を想定する。事業者は既に敷設しているバックボーン・ネットワークにWiMAX基地局などをつなげ,サービスを提供する予定。モバイル・インターネット用途では,既存のCATV インターネット・ユーザーであれば月額500〜2000円程度の低料金で地域WiMAXを利用できるようなプランを考えているCATV事業者がある。
総務省では今回申請した事業者を順次審査し,「免許の公布は6月末から7月になる」としている。なお,免許申請は今後も受け付ける。
(ITpro)