関西3空港、利用客減

伊丹を締められているのが効いているようです。

国土交通省がまとめた関西国際空港関空)、大阪(伊丹)空港、神戸空港合計の2007年国内線旅客数は前年比0.2%減の2477万人となった。関空、伊丹の関西2空港時代を含めて3年ぶりの減少。騒音問題を抱える伊丹の発着数を関空に回した結果、国内便の利便性が悪くなったとみた旅客が新幹線に乗り換えた。16日で神戸空港開港2年。関西3空港体制は戦略の見直しを迫られている。
羽田空港の国内線旅客が過去最高の6469万人を記録したのとは明暗を分けた。伊丹が前年比4.8%減少する半面、その受け皿として期待された関空の国内線旅客が同3.1%増にとどまったことが3空港の利用低迷につながった。
利用低迷の背景には新幹線への需要シフトがある。JR西日本が1月発表した年末年始の新幹線利用客数は前年比11%増加。一方、同時期の日本航空全日本空輸の客数はともに前年を5%前後下回った。両社は燃料高騰で2年続けて普通運賃を上げた。JRは「価格の面で新幹線を見直す動きが続いている」と話す。
(2008年2月15日=NIKKEI NET)