鹿島鉄道廃止確定

鹿島鉄道の存廃問題で、沿線4市と県で構成する「鹿島鉄道対策協議会」は24日、石岡市内で記者会見し、同線の存続を断念すると発表した。運行を引き継ぐ事業者の公募に名乗りを上げた市民団体の「鹿島鉄道存続再生ネットワーク」と東京の旅行企画会社「トラベルプランニングオフィス」の2団体について、鉄道の運行計画や安全性、採算性などを審査審査した結果、「自治体が支援上限として定めた6億5千万円(5年間)を超える負担が生じる可能性が高く、鉄道の安定した継続を担保できない」などとして不採用とし、最終判断を下した。今後は代替バスの運行を関鉄グリーンバスに要請する。鹿島鉄道は廃止届の出ている来年3月31日で廃線となり、82年の歴史に幕が閉じられる。
(2006年12月25日=茨城新聞