常磐線竜田〜富岡復旧前倒しに

日暮里〜岩沼間343.1km(営業キロ(以下同じ))をまとめるとこんな感じです。
日暮里←(240.9km=営業中)→竜田←(6.9km=2017年末に運転再開)→富岡←(20.8km=復旧時期未定)→浪江←(8.9km=2017年春に運転再開)→小高←(9.4km=2016年春に運転再開)→原ノ町←(20.1km=営業中)→相馬←(22.6km=2016年末に運転再開)→浜吉田←(13.5km=営業中)→岩沼

JR東日本は23日、東日本大震災東京電力福島第1原発事故のため不通になっている福島県のJR常磐線竜田(楢葉町)〜富岡(富岡町)6.9kmの開通時期を、従来の2018年春から2017年末までに前倒しすることを明らかにした。富岡町と続けていた富岡駅の移設協議が進んだのが理由。東京・霞が関であった常磐線の復旧加速化を検討する政府の協議会で報告した。
竜田〜富岡の沿線地域の大半は避難指示解除準備区域。JR東日本は早ければ4月に復旧工事に着手し、並行して除染作業を実施する。常磐線の不通区間のうち、小高〜原ノ町は2016年春、相馬〜浜吉田は2016年末、浪江〜小高は2017年春の開通を予定している。
協議会でJR東日本は、復旧時期未定の浪江〜富岡で実施した除染試験に効果がみられたことも報告。沿線自治体が除染作業で生じる廃棄物の仮置きに協力する意向を示したことから、今後、場所などについて詰めた上で本格除染に着手することを確認した。
JR東日本の2015年夏の調査によると、浪江〜富岡で空間放射線量が帰還困難区域相当の高線量区間は1割程度だった。枕木や砂利を交換したり、表土をはぎ取ったりする除染試験を高線量区間の毎時15.17μSvの地点で実施した結果、線量は毎時3.61μSvまで低減したことが報告された。(2016年3月23日=河北新報