新千歳空港が鹿で閉鎖に
3日午後7時15分ごろ、新千歳空港の誘導路付近にシカ7頭が侵入し、国土交通省新千歳空港事務所が滑走路2本をいずれも閉鎖、着陸予定だった3便が函館などに目的地を変更するなど、同空港発着の計33便に影響が出た。隣接する航空自衛隊千歳基地が滑走路を開放して対処し、同8時10分ごろに航空機の運航が再開された。同基地によると、「シカ出没で滑走路を緊急開放するのは異例」(広報室)という。
空港事務所などによると、航空会社の地上作業員が滑走路と駐機場をつなぐ誘導路近くでシカ7頭が歩いているのを目撃し、同事務所に連絡。空港事務所は、千歳基地に、滑走路2本のうち東側の1本の開放を要請するとともに除雪車など9台を出動させシカを追跡した。4日午前0時すぎ、少なくとも5頭を敷地外に追い払ったが、残る2頭については確認できていない。
3日午後7時35分ごろに中断した運航は同基地の滑走路開放により、約35分後に再開したが、新千歳に着陸予定だった3便がそれぞれ函館、旭川、羽田に目的地を変更。30便に最大2時間40分の遅れが出た。
(2015-03-03=Doshin)