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7日午後5時18分頃、三陸沖を震源とする強い地震があり、宮城県栗原市盛岡市青森県八戸市などで震度5弱を観測した。

 気象庁によると、震源地は宮城・牡鹿半島の東約240キロ付近で、震源の深さは約10キロ、マグニチュード(M)は7・3と推定される。同庁は同5時22分、宮城県津波警報を、青森県太平洋沿岸、岩手県福島県茨城県津波注意報を出し、同6時2分に宮城県石巻市で1メートルの津波を観測するなどした。津波警報・注意報はいずれも同7時20分に解除された。

 この地震で、沿岸の自治体は避難指示や避難勧告を出し、青森、宮城、岩手、福島県などで計2万6000人以上が避難。警察庁によると、千葉県習志野市で女性(50)が自宅ではしごから転落して背骨を折るなど男女11人が重軽傷を負った。また、八戸海上保安部によると、沖合に漁船を避難させようとした岩手県久慈市の漁船所有者の男性(71)の行方が分からなくなっている。

(2012年12月7日23時39分 読売新聞)