20日午後1時25分ごろ、成田空港で北京発成田行き全日空956便(ボーイング767−300型、乗員乗客193人)が滑走路に激しい勢いで着陸し、機体の一部が変形した。けが人はなかったが、国土交通省は航空事故と認定。運輸安全委員会は原因を調査するため、調査官3人を派遣した。

 国交省全日空によると、事故機は主翼前方の胴体上部に長さ約8メートルにわたり、しわのような変形があった。着陸の際に全長約55メートルの胴体がしなり、変形した可能性がある。

 成田航空地方気象台によると、成田空港の滑走路付近では当時、台風4号の影響で最大瞬間風速約15メートルの強い南西の横風が吹いていた。国交省によると、男性機長(44)は「気流の乱れがあった」と話しているという。【

(2012年6月20日毎日jp