国土交通省は8日、岩国市の岩国錦帯橋空港(愛称)を12月13日に開港する方針を決めた。羽田雄一郎国交相が、同省を訪れた山口県の二井関成知事と岩国市の福田良彦市長に伝えた。米海兵隊岩国基地との軍民共用空港で、民間航空の再開は48年ぶりとなる。
羽田氏は、防衛省や米軍と続けてきた工事のスケジュール調整を終えたことを明らかにしたうえで「開港目標日を12月13日としたい。地域、観光振興に大きく貢献すると考えており、みなさんと一丸となって事故のないようこの日を迎えたい」と述べた。
岩国錦帯橋空港は、JR岩国駅の南東3kmに位置し、滑走路は約2,440m。全日空の東京便が1日4往復就航し、年間35万人の利用を見込む。
今後、運行ダイヤの設定、工期が来年1月までとなっているターミナルビルの前倒し建設、空港へのアクセス道整備、利用促進策などを本格化する。
(2012年6月12日=中国新聞