店頭乗客に賠償命令
鉄道の場合、鉄レール&鉄車輪の制約から加減速が大きく取れないため、こういった事態については配慮しないのが一般だと思います。
広島市内を走る路面電車に乗車した際、運転士が急発進したため車内で転倒し重傷を負ったとして、同市南区の無職の女性(86歳)が計約537万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、広島地裁は27日、電車を運行する広島電鉄に計約364万円の支払いを命じた。
判決理由で衣斐瑞穂裁判官は「運転士は乗客が自分の安全を確保できる状態で発車させる義務を負うべきだ」と指摘した。
判決によると、女性は平成19年5月10日、同市中区の停留所「広電本社前」で乗車した際、座席に座らないうちに電車が発進したためバランスを崩して転倒。右肩を脱臼骨折する重傷を負い、両手をついて立ち上がることができないなどの後遺症が出た。
(2011年7月27日=MSN産経)