西鉄電車、天井部から火花

どこかがショートしたのでしょうか。朝の事故との関連性は、なさそうです。

17日11時10分ごろ、西鉄天神大牟田線下大利駅と、都府楼前駅の間を走行中の普通列車(4両編成)で、天井部から火花が発生し、両親らと乗車していたベビーカーの女児(2歳)=東京都中野区=が手や腹部に8週間の大やけどを負った。
西鉄が事故原因を調査するとともに、県警は業務上過失致傷の疑いも視野に入れ、車両を実況見分するなどして調べている。
西鉄や県警によると、列車は福岡発太宰府行きで、3両目の天井部のエアコン吹き出し口付近から火花が出たとみられる。ほぼ同時刻に、春日原朝倉街道駅区間が約30秒間停電し、関連を調べている。女児の乗った列車は約16分間停止した後、都府楼前駅まで進み、女児を病院に搬送した。
列車には約30人が乗っていたが、ほかにけが人はなかった。女児は両親や弟(6カ月)とともに、観光に訪れていたという。
西鉄では同日7時50分ごろ、天神大牟田線の二日市発福岡行き急行列車で、焦げたにおいがする異臭騒ぎがあった。下大利駅で点検したところ、7両目のブレーキがかかったまま走行していたという。乗客約470人にけがはなかった。
(2011年6月17日=CHUNICHI Web)

<2011年6月19日追記>

西鉄の走行中の電車内で火花が発生し、女児(2歳)が大やけどを負った事故で、穴の開いた屋根の下にある送風設備の板の上に数ミリ程度の金属片が複数落ちていたことが18日、国土交通省運輸安全委員会の調査で分かった。同日現地入りして調査を始めた鉄道事故調査官が報道陣に明らかにした。
西鉄によると、女児が被害にあった周辺の床からも数ミリ程度の金属片が複数見つかっている。西鉄は屋根の穴から溶融物が車内に落ちた可能性があるとみており、運輸安全委は2カ所で見つかった金属片が同じものかどうか鑑定を進める。
運輸安全委によると、屋根と天井部のエアコンの送風設備は金属製の板で仕切られている。穴が開いた屋根の真下の仕切り板には焦げた跡があり、周辺には数ミリ程度の金属片が散乱していた。仕切り板の焦げた部分は貫通していなかった。
ただ、この仕切り板にはすき間があり、エアコンの送風設備の吹き出し口付近につながっているという。火花はこの吹き出し口付近で目撃されたとみられる。西鉄によると、吹き出し口付近の表面は高熱による溶けたような跡があった。
女児周辺の車内の床からも同じような金属片が見つかっており、西鉄は溶融した部品の一部などが落下してきた可能性があるとみている。
(2011年6月19日=nikkei.com)