将棋界の一番長い日

A級順位戦最終局一斉対局日。BSで中継があります。結果が出るのは、明日、未明。
<2011年3月3日追記>プレーオフになると予想していたのですが、外れました。森内九段対久保二冠戦の終局は1時40分。朝刊の〆切りに間に合わなかったようです。

第69期将棋名人戦・A級順位戦の最終9回戦全5局は2日、将棋会館で一斉に指され、森内俊之九段(40歳)が7勝2敗で羽生善治名人(40歳)=棋聖、王座=への挑戦権を得た。羽生名人と森内九段はともに永世名人の資格をもつ。有資格者同士による名人戦七番勝負は25年ぶり。4月7、8日、東京都文京区の椿山荘での第1局で幕を開ける。
A級順位戦はトップ棋士10人が総当たりで名人挑戦権を争う。森内九段は渡辺明竜王(26歳)らに敗れたが、7回戦で指し直しの末、藤井猛九段(40歳)との200手を超える激闘を逆転で制するなど、粘り強い指し回しが光った。最終戦では久保利明二冠(35歳)に勝ち、渡辺竜王丸山忠久九段(40歳)に敗れて3敗となったため、単独首位となった。「鉄板流」といわれる力強い受けに定評がある。
森内九段は2002年、当時の丸山名人に挑戦し、初タイトルとなる名人位を奪取した。いったん失ったが、2004年から4期連続で名人位を獲得、通算5期で永世名人(十八世名人)を名乗る資格を得た。通算7期の羽生名人も十九世名人の資格がある。永世名人の有資格者が七番勝負を争うのは、1986年の中原誠名人(現十六世名人)と大山康晴十五世名人による第44期以来。
一方、藤井猛九段(40歳)と木村一基八段(37歳)がともに6敗目を喫し、B級1組への降級が決まった。藤井九段は10期、木村八段は4期守ったA級の座を失った。
(2011年3月3日=asahi.som)