IPv4アドレスの中央在庫、払底

ついに、コンシューマーが管理するIPv6しか喋れないHostがInternet上に出てきます。

2月3日、IPv4アドレスの中央在庫がついに枯渇した。IPアドレスなどのインターネット資源を管理するIANA(Internet Assigned Numbers Authority)に残っていた5つのアドレスブロックが、世界5地域の地域インターネットレジストリ(RIR)にそれぞれ1つずつ割り振られた。
アドレスブロックは「/8」という単位で、1ブロックに約1678万個のアドレスを含む。IPv4アドレス空間全体の256分の1にあたる。
今回の割り振りは、「/8ブロックの残りが5個となった際、それらは世界に5つある各RIRに1つずつ分配される」というポリシーに基づいて行われたもの。これに先立ち1月31日、アジア太平洋地域のRIRであるAPNICに対して、IANAから2つの/8ブロックが割り振られ、IANAの中央在庫が残り5ブロックになっていた。
2月3日には、NRO(Number Resource Organization)、ICANN(Internet Corporation For Assigned Names and Numbers)、ISOCInternet Society)、IAB(Internet Architecture Board)が合同で式典を開催。5つのRIRの代表者に対し、最後のアドレスブロックの割り振り証書を手渡した。
割り振られた最後のアドレスブロックは、アフリカのAfriNICが「102.0.0.0/8」、アジア太平洋のAPNICが「103.0.0.0/8」、北米のARINが「104.0.0.0/8」、南米のLACNICが「179.0.0.0/8」、欧州のRIPE NCCが「185.0.0.0/8」。
(2011年2月4日=INTERNET Watch