霧島山の新燃岳で噴火

宮崎と鹿児島の県境にある山です。

霧島山新燃岳(1,421m)は26日7時31分ごろから連続的に小規模な噴火を繰り返し、18時80分には灰白色の噴煙が高さ2,000mに達した。噴火は23時現在続いており、噴煙量、噴火規模とも統計の残る1988年以降で最大級。鹿児島地方気象台は噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げた。
霧島市も同日、火口周辺2kmを立ち入り禁止とし、中岳、獅子戸岳への登山ができなくなった。降灰などの影響で高千穂河原に通じる県道480号、同104号の一部が通行止めになり、霧島市側からの高千穂峰登山もできなくなった。
新燃岳は2008年8月に約17年ぶりに噴火し、断続的に噴火を繰り返している。同気象台は「大規模噴火に直結する兆候はみられない」としながらも「今回と同規模の噴火の恐れはあり、噴石や降灰に注意が必要」としている。
同気象台によると、噴煙は当初高さ200m程度だったが、15時40分に1,500mに達するなど噴煙量が増加。霧島市や日南市、宮崎市など鹿児島、宮崎の広範囲で降灰が確認された。
(2011年1月26日=373news.com)

<2011年2月1日追記>
すぐには治まらないようです。

宮崎、鹿児島県境の霧島連山新燃岳で1日7時54分、2日ぶりに爆発的噴火があった。爆発的噴火は1月27日に52年ぶりに発生して以降4回目で、一連の噴火で最大の空振*1を観測した。福岡管区気象台によると、爆発による噴煙が火口から約2,000m上空まで上がり、南東に向けて流れているという。この噴火による火砕流は確認されていないが、空振で窓ガラスが割れる被害が相次ぎ、鹿児島県霧島市では病院に入院中の女性がけがをした。
気象台は1日、火口から3kmに指定していた入山規制の範囲を4kmに広げた。この噴火で火口の南西3.2kmの国有林に70cm×50cmの噴石が飛ばされた。落下の衝撃で直径6m、深さ2.5mのくぼみができたという。
同気象台と鹿児島地方気象台は1日午前、ヘリコプターで上空から火口付近を観測し、前日までに直径約500mに膨らんだ溶岩ドームの状況を調べた。
気象台によると、新燃岳の南西約3km付近では458Paの大きな空振を観測。体に感じる空振は、宮崎市内など広い範囲に及んだ。霧島市災害警戒本部によると、新燃岳から南西約5kmにある同市牧園町高千穂の霧島温泉クリニックでは病室の窓ガラスが割れ、入院中の女性(92歳)が額と左手に軽いけがをした。同市内では市役所や保育園、小中学校でも窓ガラスが割れる被害が出ているという。
避難勧告が出ている宮崎県高原町では、避難所が設けられて2晩目となった31日夜、町役場近くの町総合保健福祉センター(ほほえみ館)に445人の住民が宿泊した。
(2011年2月1日=asahi.com