L0系

車両幅は約2.9m、車両長は、先頭車が28m、中間車が24mと、新幹線より一回り小さくなるようです。定員は、先頭車が24名、中間車が68名です。

JR東海は26日、山梨リニア実験線の延伸に伴い導入する営業線仕様の新型車両の概要を発表した。名称は「L0系」。「L」はリニアを表し、「0」は新幹線の初代車両0系と同様に営業線仕様の「第1世代」を表すとしている。0系は1964年の東海道新幹線開業時から、高速鉄道時代の顔として活躍。2008年に使命を終えて引退しており、リニアで「名車」の形式名が復活する形となった。
同社は2013年末完成を目標に実験線延伸工事を進めており、完成後は42.8kmとなる。L0系は現在の先頭車をベースに、より滑らかな先頭形状とした。カラーリングは東海道新幹線のイメージを踏襲した白・青としながらも、白い範囲を増やして軽快感を演出。断面形状は居住性を向上するため角形とし、現行の新幹線N700系と同様に乗客頭上の空間と荷棚収納スペースを拡大した。
L0系車両は先頭車4両、中間車10両の計14両を製作し、これらを組み合わせて新実験線では最長12両編成で走行するなど、営業運行に向けたさまざまな試験に活用する予定。
同社の計画では、リニア中央新幹線(東京〜大阪)は、東京〜名古屋を2027年度、東京〜大阪を2045年度に開業。候補だった3ルートのうち、交通政策審議会中央新幹線小委員会(国土交通相の諮問機関)は20日南アルプスを北に迂回する2ルートを退け、ほぼ直線で南アルプスをトンネルで貫く「南アルプスルート」が費用対効果などの面で「優位」とする分析結果をまとめ、リニア構想が実用化に向けて前進している。
(2010年10月26日=毎日jp