JAL機、伊丹空港でテールスキッドを擦る

この記事には書かれていないのですが、「着陸直前に気流が不安定になり、着陸復航するため、上昇しようとしたところ、機首が持ち上がりすぎてテールスキッドが接触した」そうです。肝腎なところを抜いちゃったせいで、「JAL機はいったん離陸し、約50分後の19時57分、再着陸した」という部分の収まりが悪いですね。

9日19時10分頃、伊丹空港で、新千歳空港発のJAL2016便(B777-300型機、乗員・乗客計371人)が着陸の際、機体の尾部を滑走路にこすったと国土交通省大阪空港事務所が発表した。JAL機はいったん離陸し、約50分後の19時57分、再着陸した。けが人はなかった。
同事務所によると、機体後部の下部にある衝撃緩衝装置「テールスキッド」の先端が一部こすれ、滑走路には約20mにわたって接触痕が残っていたという。
この影響で同空港の滑走路が19時10分すぎから約30分間にわたり閉鎖され、羽田と秋田から同空港に着陸予定だった計2便が関西空港に着陸地を変更。伊丹発福岡行きの1便が欠航した。
(2010年5月9日=asahi.com

過去に発生した同種事例を探してみました。胴体が長い大型機ほど危ないはずなのですが、意外なことにB747の事例が見つかりませんでした。全長は、B747-400ERが70.6mあるのに比べ、B767-300では54.9m、B737-800に至っては39.5mしかありません。ちなみにB777-300は73.9mです。

日時 運行会社 便名 発生場所 機材 状況
2005年03月22日09時17分頃 JAL 2261 福島空港 B767-300 着陸
2007年10月04日07時57分頃 JAL 173 関西国際空港 B737-800 着陸
2009年04月12日10時40分頃 ANA 533 高松空港 B767-300 着陸復航