武豊線電化

JR東海は18日、愛知県大府市と同県武豊町を結ぶ武豊線(19.3km)を2015年春に電化すると発表した。東海道本線と同じ電車が使えるようになり、名古屋市への通勤・通学がより便利になるという。1987年にJR東海が発足して以来、旅客線の電化は初めて。
武豊線1886年東海道本線の建設物資を運ぶためにつくられた。戦前まではしょうゆや酢、軍需物資など貨物輸送が軸だったが、現在は旅客が中心になっている。
JR東海は現在使われているディーゼル列車の更新にあわせ、約82億円をかけて電化すると決めた。
電化によって車両や運転士を柔軟に運用できるようになるほか、一般家庭の約540世帯分に相当する年間2,900tの二酸化炭素を削減できるという。地元の榊原純夫・半田市長は「環境面やスピードアップの面からも大変喜ばしい。高架化についても国や県、JR東海と協議していきたい」と歓迎している。
(2010年3月18日=asahi.com