相互利用拡大

TOICAとの電子マネーの相互利用も本日からです。

JR九州西日本鉄道福岡市営地下鉄JR東日本ICカード乗車券の相互利用が13日、始まった。
4枚のICカードが相互利用されるのは全国でも初めてという。
各社は全体の利用者増に期待する一方、自社カードの発行枚数を増やすためにアイデアを凝らしている。
相互利用されるのは、福岡市など北部九州で利用されているJR九州の「SUGOCA」、西鉄の「nimoca」、市交通局の「はやかけん」。これに首都圏などで使われているJR東日本の「Suica」も加わった。
事前に入金したカードが1枚あれば、4社のICカード読み取り機がある路線の電車やバスに乗ることができる。各社が提携した加盟店や自動販売機でも電子マネーとして使うことができる。それぞれ利用に応じてポイントがたまるが、他社の交通機関や加盟店を利用した場合は付かない。
自社カードを増やしたい各社は、期間限定でポイント還元率を上げるなど、いかにお得感を出すかに知恵を絞る。西鉄は2008年5月に他社に先駆けてサービスを始め、約82万枚を発行。後発のJR九州(約27万枚)、市交通局(約12万枚)を引き離しているが、約1,700に上る加盟店の拡大でさらに差を付けたい考えだ。
JR九州は、九州新幹線鹿児島ルートが全線開業する来春に、JR西日本の「ICOCA」とも相互利用を予定。市交通局は4月下旬から、住民票発行の手数料や公的施設の使用料なども払えるようにする。
13日はJR博多駅で記念式典が開かれ、JR九州の唐池恒二社長は「公共輸送機関が見直され、利用者が増えることを期待している」とあいさつした。
(2010年3月13日=Yomjuri ONLINE)