有吉道夫、大内延介両九段、引退へ

大内延介九段(68歳)も同様に引退が決まりました。C級2組では、児玉孝一七段(59歳)、藤倉勇樹四段(30歳)の降級も決定。児玉孝一七段は59歳ですので、来期、所定の成績を収めてC級2組への復帰を決めないと、引退になります。

将棋の現役最年長棋士、有吉道夫九段(74歳)=兵庫県宝塚市在住=の引退が2日決まった。この日、関西将棋会館で指された第68期将棋名人戦順位戦C級2組9回戦で有吉九段は松本佳介六段(38歳)に敗れ、成績と年齢による日本将棋連盟の規定により、半世紀以上に及ぶプロ棋士生活を終えることになった。
終局後、有吉九段は「最近の自分の将棋に衰えを感じ、限界と感じていた。自分でも長くやってきたものだと思う。始めがあれば終わりがある。永遠にやれるわけじゃない。一つの区切りだと自分でも思う」と話した。
有吉九段は岡山県備前市出身で故大山康晴十五世名人門下。1955年にプロ入りし、実力トップ10のA級に21期在籍。8人しかいない1,000勝*1も達成。激しい攻めの棋風から「火の玉流」とも呼ばれた。
(2010年2月2日=asahi.com

*1:達成順に、大山康晴十五世名人(1,433勝)、加藤一二三九段(1,272勝=現役)、中原誠十六世名人(1,308勝)、米長邦雄永世棋聖(1,103勝)、内藤國雄九段(1,106勝=現役)、有吉道夫九段(1,079勝=現役)、谷川浩司九段(1,168勝=現役)、羽生善治四冠(1,168勝=現役)。現役棋士の勝ち数は2008年度末のもの。