特急、ダンプカーと衝突、脱線

現場はココでしょうか?

29日12時25分頃、深川市深川町メムのJR函館本線の深川6号線踏切で、旭川発札幌行きの特急「スーパーカムイ24号」(5両編成、乗客102人)がダンプカーと衝突、先頭車両が脱線したもよう。ダンプカーは原形をとどめないほど大破した。JR北海道や道警によると、特急とダンプカーの運転者、乗客合わせて少なくとも25人が怪我をし、深川市内などの病院に搬送されたが、いずれも生命に別条はないという。
同社によると、13時半現在、深川〜滝川間の上下線で列車の運転を見合わせており、復旧の見通しは、立っていない。
(2010年1月29日=北海道新聞

<2010年1月30日追記>

深川市のJR函館本線の踏切で29日、特急列車(5両編成、乗客102人)とダンプカーが衝突した事故で、負傷者は乗客38人と特急の運転士と車掌、ダンプカーの運転手の計41人だったことが同日、深川署の調べで分かった。いずれも、頭や足を打撲するなどの軽傷。事故当時、付近は吹雪で、道警はダンプカーがスリップして踏切に進入し立ち往生したとみて、過失往来危険などの疑いで捜査している。
また、国土交通省運輸安全委員会の調査官2人が同日夜に現地入りし、事故原因を調べている。
深川署やJR北海道によると、現場は深川駅から約3.8km妹背牛駅寄りの深川6号線踏切。旭川発札幌行き「スーパーカムイ24号」とダンプカーが衝突し、特急は先頭車両の前方から左右二つずつの車輪が脱線した。踏切には遮断機と警報機があった。
調べに対し、運転手は「吹雪で見通しが悪く、踏切に気付くのが遅れた。遮断機のバーが下りてきて、ブレーキをかけたが間に合わず、踏切に入った」と説明。バックして出ようとしたがスリップして動けなかったという。当時、踏切内と手前の道路は圧雪アイスバーン状態だった。
ダンプカーは車両前部をのぞいて大破し、一部は100m近く飛ばされた。運転手は衝突時に運転席にいたが、線路を越えた地点に運転席がある状態で止まり、運転席よりも後ろの荷台部分に列車が衝突したため、助かったとみられる。
函館本線は29日午後、旭川〜滝川間で上下線とも運転を見合わせ、特急を含む計55本が運休、約8,200人に影響が出た。復旧作業がずれ込み、30日11時30分に終了、同40分すぎに運転を再開した。
(2010年1月30日=北海道新聞