福岡市地下鉄七隈線、キャナルルートで延伸へ

福岡市地下鉄七隈線の延伸について、福岡市は22日の市議会交通特別委員会で、天神南駅からキャナルシティ博多を経てJR博多駅に至る「キャナルルート」(1.4km)を採用する方針を正式に表明した。市は2月定例議会で同ルートに対する議会の同意が得られれば、来年度にも国への事業申請に向けた手続きに入る。
七隈線の延伸ルートについて、市交通局はキャナルルートのほか「薬院博多駅ルート」(2.5km)と「天神南〜博多ふ頭ルート」(2.3km)の主要3ルートについて検討を進めてきた。
市の試算によると、キャナルルートは建設費が450億円と他の2ルート(各800億円)に比べ安く、投資費用に対する開業後30年間の事業効果も4.6倍と、他2ルートの2倍以上の効果が見込めた。
また、市が昨秋実施した市民アンケートでも、博多駅地区へのアクセス向上や建設費の圧縮を求める声が多かった。
これらを踏まえ、市は「天神南駅博多駅キャナルルート)案が妥当」と指摘。他の2案については「将来の検討課題」との位置づけにとどめた。
(2010年1月22日=毎日jp