静岡〜福岡線、搭乗率保証制度廃止へ

JALの撤退表明で、両者の間の信頼関係が損なわれたのは事実ですが、運行されている限り静岡県は恩恵を受けているわけですから、なかったことにするのは難しいでしょう。

3月末で静岡空港から撤退する日本航空の福岡線に設定されている搭乗率保証制度について、静岡県知事は19日、「県議会2月定例会に提出する補正予算案に(制度に基づく)運航支援金は盛り込まない」と明言。新たに会長兼最高経営責任者に就任する稲盛和夫氏と会談し、制度廃止を求める考えを示した。
知事は、日航会社更生法適用申請を受けて記者団の取材に応じ、「(静岡空港からの撤退は)日航と県が取り決めた覚書にもとるので、搭乗率保証をする約束自体も無効だ」と、あらためて強調した。
運航支援金は、福岡線で搭乗率が70%を下回った場合、県が税金で支払う。
金額は3月末までの運航実績で決まるが、福岡線が運航を始めた昨年6月から今月18日までの平均搭乗率は64.5%。このままの搭乗率で推移すれば、約1億6000万円になる。
(2010年1月20日=CHUNICHI Web)