JR四国、高速無料化で要望書

JR四国は29日、前原誠司国土交通相に「高速道路料金施策に伴う適切な措置」を求めた要望書を提出した。「高速道路が無料化されるなら線路などを公的に保有する措置を取ってほしい」などと要望した。
松田清宏同社社長が同日、国交省を訪れて要望書を提出した。JR四国によると、JR各社の中で単独で要望書を提出したのは同社が初めて。
それによると、高速道路が無料化になる場合は、

  1. JR四国が1987年の分割民営化の際に受けた赤字補てん措置の「経営安定基金」(2,082億円)を増額
  2. 固定資産税や瀬戸大橋の利用料のさらなる減免
  3. 維持費として営業費の3割(2008年度で117億円)を占める線路などを社会基盤として公的に保有する

といった措置を求めている。線路の公的保有は「高速道路を無料化するのと同じ理論、土俵に立つもの」(同社)という。
(2009年10月30日=NIKKEI NET)