中京〜関西の鉄道会社、バス会社の対応

国内で新型インフルエンザの発生が確認されたことを受け、鉄道やバス会社は17日、運転士にマスク着用を義務付けたり、車内放送で乗客らに「せきエチケット」を呼び掛けたりといった感染防止策を始めた。国土交通省が16日に全国の公共交通事業者に実施を求めたのに伴う措置。
近畿日本鉄道は17日、感染拡大防止のため、運転士と車掌のマスク着用を決めた。乗務員だけでなく、大阪、奈良、京都の3府県内と、伊賀上津駅より西にある駅の駅員もマスクを着けることにした。
17日昼からマスクを着けて業務を始めた男性運転士(36歳)は「マスクを着けることに慣れていないが、会社からの指導だから」と話した。
名古屋鉄道は、運転士や車掌、駅員に自主的なマスク着用を求めた。乗降客の多い名鉄名古屋駅の改札口近くの掲示板などでは、マスク着用やうがい、手洗いの実施を呼び掛ける掲示も始めた。
名古屋市営地下鉄でも、改札口近くで、同様の注意書きの掲示を始めた。混雑した場所ではマスクを着用するよう求める車内放送も始めた。
名阪近鉄バスは名古屋と京都・大阪といった関西方面を結ぶ高速バスの運転手にマスクを着けてもらうようにしたほか、手洗いに使う消毒液を持たせるようにした。
(2009年5月17日t=asahi.com