静岡空港立木伐採始まる

静岡空港の滑走路近くに残り、開港延期の原因となった航空法の高さ制限を超える立ち木の伐採作業が11日午前、始まった。約1週間で終わる予定。静岡県石川嘉延知事は、伐採後の測量で違法状態の解消が確認されれば、19日にも辞表を提出する意向を表明している。
問題の立ち木は滑走路西側約1,400m付近にあるスギやヒノキなど173本。11日9時頃から作業員が3人1組でチェーンソーなどを使い、次々と切り倒した。
同空港は6月4日、当初計画より約300m短い2,200mで暫定開港する。県によると、伐採後に滑走路を計画通りの長さに延長し、国の完成検査などが順調に進めば、秋に完全開港できる見通しという。
立ち木問題は昨年9月に表面化し、空港開港が3カ月遅れた。石川知事は「辞職と引き換えに木を切る」とした立ち木の地権者の要求を受け入れた。
(CHUNICHI Web)