東北、山形、秋田、上越、長野新幹線一時不通

変更データを処理し切れなかったのでしょうか。

東北、上越、長野、山形、秋田の各新幹線は29日、運行管理システムに障害が発生し、始発から約3時間にわたって運転を見合わせた。復旧作業を続け、9時頃に運転を開始したが、上下112本が運休、146本が最大4時間22分遅れ、年末年始の帰省客ら計137,700人に影響が出た。
JR東日本によると、障害があったのは東京都千代田区の新幹線運行本部内にあるメーンシステム。始発から終電までの全新幹線の運行計画が管理され、始発までに各駅の端末に計画を送る。
28日に大雪などで各新幹線が乱れたため終電後、29日に運行する約390本の車両の運用方法をほぼすべて変更。入力作業を実施したが始発までに新しいデータに切り替わらなかったという。初期状態に戻し再入力して復旧した。
29日の午前中は帰省ラッシュのため、下りの指定席はほぼ満席になっていた。東京駅では、家族連れやスノーボードを抱えた若者らで改札口周辺が混雑し、駅員が拡声機を使って「午前9時ごろには復旧する見込みです」と繰り返し説明。鉄道警察隊の警察官も警戒に当たり、目立ったトラブルはなかった。
(2008年12月29日=CHUNICHI Web)

<2008年12月30日追記>

国土交通省関東運輸局は30日、JR東日本に対し、再発防止と早急な原因究明を求める警告書を出した。
警告書では、「年末で利用者が集中する時期に多大な影響を与えた」「前日(28日)の運行終了後の対応が不十分だったと考えられ、誠に遺憾」と指摘した。JR東日本の宮下直人安全対策部長は、「厳粛に受け止め、全力で再発防止に取り組みたい」とコメントした。
同運輸局やJR東日本によると、障害が起きたのは、東北、上越、長野、山形、秋田の5新幹線の運行を一括管理する新幹線総合システム「COSMOS」。28日に長野、山形、秋田の3新幹線で大雪や車両トラブルがあり、COSMOSのデータを変更した際、処理に不備があった可能性が高いという。
(2008年12月30日=Yomiuri On Line)

<2009年1月6日追記>

JR東日本は5日、前日の悪天候を受けた車両運用計画の変更や運行管理システムへの入力作業が間に合わず、システム上の日付の切り替えに手間取ったことが原因と発表した。
同社によると、新幹線の運行管理を統括する「COSMOS」と呼ばれるシステムの日付は本来、5時までに切り替わる。28日は大雪や強風で山形、秋田新幹線のダイヤが大幅に混乱するなどした。加えて29日は通常より約80本多い389本を運行する過密な予定で、ダイヤ変更やCOSMOSへの入力作業が5時45分まで続いた。
この結果、システムの日付が当初切り替わらず、29日分の運行の指示ができなくなったという。担当者は午前5時を過ぎると切り替えが難しくなることを知らなかったといい、同社は「システムについて認識不足だった。多くのお客様にご迷惑をおかけしたことを深くおわび申し上げる」と陳謝した。
(2009年1月6日=NIKKEI NET)