三陸鉄道

減便するようでは崖っぷちです。

三陸鉄道は2009年3月から車両や運行本数を削減する。利用客の減少に設備老朽化や燃油高騰が重なり、今年度の経常赤字は前年度より拡大する見通しで、経営改善が必要となった。
計画では保有車両を20両から16両に削減。1日の運行数を計4往復減らし、JRとの相互直通運転も1往復にする。一連の見直しで5年間で2億4400万円の経費削減を見込む。
同社は国内初の第三セクター鉄道として開業したが、1994年度から経常赤字に転落。現在は13年度を最終とする10カ年の経営改善計画を実施中。今年度の経常赤字は前年度より7100万円膨らみ1億7800万円になる見通しだ。
計画期間内に発生した損失や設備投資額について県と沿線市町村は折半で補てんすることで合意している。10年度までに同社が土地を沿線の自治体に譲渡し、車両運行に専念する経営の上下分離方式を導入する方針が固まっている。
同社は定期運賃収入の減少を補おうと、「こたつ列車」「赤字せんべい」などの独自企画により観光・物販の増収を目指す。
(2008年12がる23日=NIKKEI NET)