大韓航空機誤着陸の原因

システムが随分、稚拙ですね。

秋田空港で昨年1月、大韓航空機が誤って誘導路に着陸したトラブルで、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は25日、調査の経過を報告した。機長の「思いこみ」を指摘したが、最終報告書をまとめるには「さらに調査が必要」とした。
大韓航空B737型機には、最新の操縦装置が搭載されていた。操縦士の目の前に透明のパネルがあり、実際の景色に重ね合わさる形で、目標などが表示される仕組みだ。
調査関係者によると、大韓機が秋田空港に近づく過程では、右脇に平行してある誘導路に近い位置に目標の印が示されていた。同空港の無線設備の位置に伴う「特性」で、操縦士が把握しておくべき情報だった。
このケースでは、計器に頼らない着陸方法が採用されていたことから、目標を示す印はさらに近づくと消え、その後は機長が目で確認した滑走路を目標に操縦しなければならないルールだった。
だが機長は、誘導路を目標に着陸した。航空関係者は「消える前のディスプレー上の印に引きずられ、実際の景色への注意力が落ちていたのではないか」とみる。当時は雨で普段よりも滑走路が見えにくかったとの情報もある。調査委はさらに原因を解明して最終報告書をまとめる。
(2008年7月25日=asahi.com