ヘリが線路上に墜落

27日15時5分頃、堺市堺区遠里小野町南海電鉄高野線の線路上に、「大阪航空」所属の2人乗りヘリコプターが墜落、炎上し、同社操縦士(40歳)と、操縦士資格の取得希望者向けの体験飛行で乗っていた会社員(44歳)が死亡した。
現場付近は住宅や工場が密集。周辺の民家など被害はなかったが、現場の手前約2km地点を電車が走行中だった。
目撃者によると、ヘリは、機首を中心に水平に回転しながら、急降下。高野線の架線に引っかかった後、線路上に落ち、爆発音とともに燃え上がったという。大阪府警捜査1課は業務上過失致死容疑で捜査本部を設置。国土交通省航空・鉄道事故調査委員会も調査官3人を派遣し、墜落原因を調べる。
この事故で、同線は架線や信号ケーブルが切断されるなどし、全線で運転を見合わせたが、約1時間40分後に堺東〜橋本駅間で、21時38分には全線で運転を再開した。
(2007年10月27日=Yomiuri On Line)