サンパウロでオーバーラン、激突、炎上
ブラジル・サンパウロ市のコンゴニャス空港で17日19時頃、乗員乗客176人が乗ったTAM航空のポルトアレグレ発のエアバスA320型機が着陸の際にオーバーランし、給油施設に激突、炎上した。 捜索救助当局は、地上で巻き込まれた人々も含め、少なくとも200人が死亡したと発表した。生存者の有無は不明。航空機事故としては国内史上最大の惨事で、ブラジルの航空交通と同空港の安全を疑問視する声が上がっている。
現場付近には雲が低くたちこめ、大雨が降っていた。コンゴニャス空港周辺には人口が密集している。同空港は滑走路が短く*2滑りやすいことで悪名高く、先日改修が行われたものの、排水溝工事が完了していなかった。
ブラジルの裁判所は今年2月、安全上の懸念を理由にコンゴニャス空港の大型ジェット機の離発着を差し止めたが、上訴審で覆された。同空港の規模は、短距離運航の国内線向けとみられている。
(2007年7月18日=CNN)