高千穂鉄道、全線廃止へ

先立つものが集まらないようでは、どうにもならないでしょう。

高千穂鉄道は28日、同町で株主総会を開き、現在、休止を届け出ている高千穂〜槙峰間(約20km)について2008年1月1日付で廃止を届け出ることを明らかにした。同路線の運行再開を目指す民間の新会社、神話高千穂トロッコ鉄道への鉄道事業の譲渡のめどが立たないため。
高千穂鉄道社長を務める高千穂町の内倉信吾町長が株主総会で明らかにした。高千穂鉄道は休止届の期間を12月末日まで延長する考えだが、神話高千穂トロッコ鉄道の資金不足などが表面化。同日の総会で当初予定していた神話高千穂トロッコ鉄道への営業権などを譲渡する決議を見送った。
神話高千穂トロッコ鉄道は当面の運転資金を2億円と試算。5月21日から企業や個人などからの募金活動を始めたが、これまで集まった資金は2000万円余りにとどまっている。
(2007年6月29日=NIKKEI NET)