山手線でベビーカーが引きずられる

見落としちゃった車掌もアレなんですが、ベビーカーごと駆け込み乗車しようとする母親って・・・。本件に限らず、最近、我が身の安全に無頓着な人が多い希ガス。ホームで平気な顔して黄色い線の外側を歩いているし・・・。

24日14時45分頃、JR神田駅の山手線ホームで、内回り電車(11両編成)がドアにベビーカーを挟んだまま発車し、約20m走行。ホームにいた客が非常ボタンを押して緊急停止させたが、ベビーカーに乗っていた男児(4ヶ月)ら3人が軽傷を負った。警視庁が車掌や駅員らから事情を聴いている。
万世橋署の調べでは、都内に住む母親(27歳)が長男の乗るベビーカーを押して、先頭から3両目(9号車)のドアから電車に乗ろうとしたが、間に合わないと判断してベビーカーをホーム側へ戻した際、ドアが閉じて前輪が挟まれた。
停止直前、近くにいた男性会社員(41歳)が男児を抱きかかえて助け出したが転倒し、男児が額をすりむき、会社員も腕に軽傷を負った。母親も転んで軽傷。
電車は約10分後に運転を再開、約1,000人に影響が出た。
JR東日本によると、当時ホーム上に駅員はおらず、安全確認は車掌が1人でしていた。車掌は、乗客の乗降に異常がないかどうか、肉眼と監視カメラの映像で確認してからドアを閉める。ドアが完全に閉まったことが確認されると運転台のランプが点灯し、運転士が出発させる流れだという。
神田駅の山手線ホームはほぼ直線だが、3両目のドアは、車掌のいる最後部からは見えにくく、カメラ映像でも小さくしか見えない。
ベビーカーが挟まれる同様の事故は、2002年秋にJR京葉線東京駅と山手線秋葉原駅で発生。この事故を受けて同社は2004年3月までに、2枚のドアが接する部分にあるゴムの一部を硬くして、幅2cm程度のものが挟まっても検知できるよう、首都圏を走るほぼすべての電車を改造した。
(2007年5月24日=asahi.com